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2008年3月13日 (木)

大阪オバチャン事情 2

 

ネタに尽きない、このタイトル。

今回は、オッチャンネタも含めお届け。

もういっそ、カテゴリー作ろうかなあ (笑

 

大阪のオバチャンって、独特だとメディアで報道される。

そりゃ、間違ってない。

そのオバチャンやオッチャンを、珍しいなあ、と、思う感覚、思わせる社会が。

もう、現代では間違ってんよなあ、と。

 

 

 

耳鼻科に連れて行けば。

やっぱり、グズグズのイヤイヤが始まる。

抱っこをせがみ、抱かれたままで顔も上げず、

「こわいよー、こわいー、こわいー、先生こわいー」 を繰り返す。

耳鼻科ってのは小児科と違い、高齢な面々も大勢おいでになる。

いつまでも聞き分けられず、グズグズのムスコを、オバチャンが見逃すハズはなく。

「あれあれ、こわくないねんよー、はい、飴ちゃん」 と、黒飴大玉×2

「くろいー、まっくらー、いやあー」 と、ムスコが真っ向から色で拒否した日にゃ。

 

さあさあさあさあ、アタシの出番よ、待ってました、おほほほほ、ってな具合で。

他のオバチャンが我先一斉に、鞄をまさぐり、耳鼻科の待合室は駄菓子屋と化す。

出るわ出るわ、わさわさかさがさ。

フルーツ飴、ラムネ(定番 のど飴、みかん、ハイカラなところで、チュッパチャプス。

どうぞどうぞどうぞ、持ってって? さあさあさあさあさあ! 遠慮しなやぁ~~?

あちらこちらから差し出された駄菓子で、ムスコのポケットはパンパン。

そうこうしてるウチに、ムスコは泣き止み、顔を上げ、小さい声で

「・・・ぶどうの、あめちゃん・・・」 と、声が出る。

待合室の空気はやっと緩和され、一同の安堵が流れる。

 

 

バスに乗って、(大阪の赤バスね 分からない人ググってみて?

100円を握り締めて、ピンポンを押すタイミングを伺うムスコ。

「次は~○○ぅ~○○ぅ~、お降りの際は~お足元に~お気を付け~・・・」

が、始まるや否や。

「押してい? 押してい?」 と隣のツマに聞く。

「あかん、まだ先やから」 を聞くと、がっかりした顔をして、また窓に額をくっつける。

 

何度か、そんなやり取りを楽しんでいると、突如後ろから。

「僕、おりこうさんやなあ~、オッチャンが小遣いやろ」 と、おもむろに鞄をゴソゴソ。

「いえ、すんません、うるそうて・・・」 と、謝罪の言葉が終わるか終わらないかのウチに。

「ほい、これでオイシイもん、買いやー」 と、500円玉をムスコに握らせた。

「いや、そんなん、あかん! ムスコ、オッチャンに返しや!?」 と、

ムスコの手から、お金を取り戻し、返そうとすると即座に。

 

「ええねん、ええねん、アンタにあげたんちゃうわ、僕にあげたんや!」 と、拒否。

 

何度断っても、

「ええんやって、お母ちゃんにあげたんちゃうねんからー、僕にやから!」

「な? おっちんして、おりこうさんの僕に、やねんから!」 と、断固拒否。

もう、返す術がなく、ってよか、取り付くシマもなく、にべも無く頑なに拒否。

降車の際には、ムスコの頭をグリグリ撫でて

「ピンポンな、もうすぐやから、ちゃーんとピンポンするんやでえ?」 と、一言。

車窓に額をくっつけて、風景を見入ってるムスコに。

「オッチャンにもろたんやろ? ありがとうて、大きなお声で言うねんで?」

と、言えば

「大きなお声で、ありがとう!」 と、車内に響く三歳児の声。

 

 

万博公園からモノレール、私鉄電車と乗り次をしながらの帰路。

三人の息子は同級生、同世代のママ友達三人は、気楽なおしゃべりをしながら、

お日様の下で元気イッパイ遊んだ子供達は、約束を守り、静かに外の景色を見てる。

子供の一人が足を動かした瞬間。

「ざざっ、ざざーーー」  と、静寂を破る音、一気に車内はざわめく。

 

原因は、子供のズボンの折り返しに入っていた、砂。

どうやら、足を動かした時に、零れて床に落ちてしまった様子。

三人は慌てて、床に落ちた砂を集めたり、腰掛の下に押し込んだり。

座席の上一面に白い点々、の砂場の砂。

「今、動かしたら、余計広がるって」

「子供を降ろしてから、手で払おか」 

「気づかへんやったー、どうしよー」

 

三人は、床一面に散らばった砂と、座席に広がる白を前に妙案も浮かばず。

とにかく子供を立たせてー、トカナントカやろうとした時。

 

「良かった、良かった、いっぱい外で遊んだから、砂が入ったんやねえ!」 と。

ジェシカ・ダンディばり銀縁眼鏡の貴婦人が、きっぱり。

 

「楽しかったやろねえ、お天気も、こんなにいいし!」 と。

四人あけて座った、ベット・ミドラーばり豹柄婦人の追加援護。

  

「そうそう、あっはっはっは、しゃーないしゃーない」

HEROSのヒロ・ナカムラ20年後なオッチャンも、吹き飛ばすような大声で。

 

スーツのリーマンが、大部分を占める時間帯の車内は、

援護され支えられ、賛同の空気と、温和な夕焼けを取り戻す。

 

三人の母親と、三人の三歳児は。

降車の際、

「お騒がせしました、ありがとうございました」 と、誰にでもなく揃って頭を下げた。

 

飴ちゃんも、500円玉も、HEROS20年後も、同じ。

 

困っているだろうと、察すれば、我先に出番を探し。

可愛いなあ、と、思ってしまえば、躊躇いはなく。

価値感に添った、掟破りのモラルを持つ。

人々は慈しみの視野で世間を見つめ、行動する原理に忠実である。

 

間違ってると、バッサリ切られちゃったりするけど (笑

厚かましさも程を越すと、蹴散らされちゃったりも、あるけど (笑

独特な雰囲気で、物珍しく、馴染めそうにない、と思われがちな大阪だけど、

バッサリも、ドッキリも、うるうるも、ごめんなさい、も、間違ってない。

むしろ、正しい。

珍しくもなく、独特でもなく、これが当たり前。

これが、人の情で社会で、間違いなく正しい。

 

 

さ。
あなたの出番も、すぐそこに。

とりあえず、今は間違いなくコレを押す事 (笑

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コメント

いいなぁ~大阪のおばちゃんは。
北海道のおばちゃんはあったかいけどシャイだわね。私も含めて。
今度から黒飴大玉バッグにに常備しとくわ。
おもしろいから笑

投稿: クミ | 2008年3月19日 (水) 23時43分

クミさん>いやいや、オモシロイカラではなく、「必需性」を感じて、ぜひ携帯して下さい、ええ、ええ(笑
 
北海道でも、クミさんの出番は誰が何と言おうと待ってますから!(笑

投稿: tuma | 2008年3月21日 (金) 16時36分

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